1. Purpose(目的)
世界を再解釈するきっかけを提供し、消えゆくものに新たな意味と居場所を与える。
「私たち」は表現を通して、過去と現在を繋ぎ、見過ごされがちな瞬間に光を当てる。そして未来に託す。
作品や言葉、問いを通じて、人々の内側にある感受性と想像力を呼び覚まし、自身の世界観を再構築する契機をつくる。
2. Principles(原則)
探求 – Exploration
常識や慣習にとらわれず、新しい視覚的・思想的表現を追い求める。問いかけと好奇心を手放さない。
再構築 – Recomposition
断片的なものを編み直し、独自の視点で価値をつくり出す。矛盾も曖昧さも含めて、美として受け止める。
共鳴 – Resonance
受け手の人生に作用し、言葉にならない感情を呼び起こす。深い対話や静かな変化を生む装置として作品を位置づける。
3. Ethics(倫理)
独立と尊重
表現者としての自由を保ちつつ、他者の解釈と感性に敬意を払う。
真摯さと誠実さ
社会や人々と向き合う態度において、軽薄さを排し、深さを追求する。
持続可能な関係性
人や社会、自然との循環を大切にし、使い捨てではない価値を生む。
4. Vision(未来像)
多様な視点が交錯し、解釈が連鎖する世界を創る。
一つの正解ではなく、多くの問いが発芽し、各々が意味を編み直していける場所を提供する。個と世界が再びつながるような、新しい地平をひらいていく。
5. 「私たち」という言葉に込めた意志
たとえこの理念を描いているのが「私」一人であったとしても、創造の営みは常に他者の存在と共にある。
作品を受け取る誰かがいて、そこに何かが芽生えるなら、その瞬間から世界は「私」だけのものではなくなる。誰かの視点、時間、再解釈によって、表現は絶えず変化し、広がっていく。
だからこそ、これは私の中に始まりながら、関わるすべての人々を内包する「私たち」の営みである。